2014年オホーツク紋別音楽セミナー

　夏涼しい紋別で集中して技能や表現力に磨きをかけてもらおうとする、オホーツク紋別音楽セミナーはオホーツク音楽祭in紋別（平成２年～18年、17回）の後継として平成19年に第１回を開催。初年度は弦楽器のみだったが、２回目から管楽器を加え、夏休み期間中にそれぞれ１週間程度の日程で行っている。

２０１４年の管楽器コースは８月４日から９日までの５泊６日で行われた。特に前半４日間は講師によるレッスンと自主練習。

その成果を試すのが最終日の練習成果発表会。普段とは音の響きが異なる大ホールで、プロのピアニストによる伴奏を得て、一流奏者である講師陣に評価してもらうという緊張のステージ。

夜のコンサートは広く市民に演奏を楽しんでもらおうと無料で公開した。練習成果発表会で選抜された受講生５人のソロに続き、トランペット勢、トロンボーン勢が迫力あふれるアンサンブルを披露。講師陣も受講生アンサンブルに加わったり、ピアニストを含めた８人全員でのアンサンブルを聴かせるなど、サービス満点のコンサートとなった。

最後は近年恒例となっている、地元の奏者を加えた大合奏。紋別小、紋別中、紋別高、紋別吹奏楽団等の20人を加えた総勢47人が、輝かしく圧倒的な音量で、ベルディの「凱旋行進曲」など３曲を大ホールいっぱいに響かせた。

コンサートを終えた講師・受講生たちは、宿泊先の紋別プリンスホテルで開かれた交流会で音楽談議などに花を咲かせた。